いろいろな本の読み方

街の本屋さん



一冊の写真集が海外で出版されて、船で日本にやってきた。

大型書店にきれいに飾られることもあるけれど、

今回はもっともっとちっちゃな、専門書ばかりの本屋さんにやってきて、

その写真集についての「お話会」と「展覧会」が開かれた。

 

 

 

大きなテーブルを囲んでまんなかに専門家の先生。

テーブルにはその作家が別の時期に作った写真集や、

同時代、あるいは同じ国、あるいはいろいろな影響を受けたであろう別の作家の写真集。

 

 

みんなでテーブルを囲み、

出版された写真集についての詳しいお話を聞きながら、

それに関連したいろいろな本を次々手にする。

 

 

なんという贅沢な時間。

 

 

 

印刷は元々、聖書の複製から始まったという。
教会にしかなかった本が、個人で手にできるようになり、
みんなは教会にわざわざ出かけていかなくても聖書を読めるようになった。

つまり本は軽くなった。

ただ重さという意味だけでなく、比喩的にも、本は軽くなり、場所から解放されたのだ。


静物 と 本

 

 

 

そして現代。

 

 

文庫本から、

スマートフォンやタブレットで読める電子ブックまで、

本はどんどん軽くなり、個々のポケットに収まっている。

 

 

でも、単行本はなくならないし、

重くて家から動かすことも大変な写真集や画集も出版されて、

別の楽しみ方をされている。

 

 

私はどちらもいいな、と思う。

軽いものは徹底的に軽くなればいいし、物質的なものはもっともっと物質を主張すればいい。


そんな本の多様性は、

時代が変わっても、ヨノナカが便利になっても、

少しもかわらず、いろいろな姿で私たちを驚かせてくれると信じている。



スタッフブログ一覧